
ドローノーベット(Draw No Bet)は、試合が引き分けになった場合にベットが無効となり、賭け金が返金される仕組みを指します。
通常の1X2(ホーム勝利・引き分け・アウェイ勝利の三択)に比べて、引き分けのリスクを排除できる点が特徴です。そのため、サッカーのように引き分けが発生しやすいスポーツにおいて、リスクを軽減したい方に適しています。
この仕組みの大きな利点は、不確実性を減らせることです。通常の1X2では、引き分けを考慮しなければならず、試合展開によっては勝ち負けの予想が難しくなります。
しかし、ドローノーベットでは、実質的に「勝敗のみ」を考えればよいため、予想をシンプルにすることが可能です。
ドローノーベットは、さまざまなスポーツで利用可能ですが、特にサッカーに向いています。その理由として、サッカーの試合では引き分けの発生率が比較的高いことが挙げられます。
特に、実力が拮抗しているチーム同士の対戦では、引き分けになる確率が20~30%程度と決して低くありません。

リーグ戦の中盤以降では、チームが勝点を確保するために慎重な試合運びをすることが増えます。
このような状況では、得点が動きにくくなり、引き分けに終わる可能性が高まります。
そのため、こうした試合でドローノーベットを活用することで、リスクを軽減しながら勝敗を予想することができます。
さらに、カップ戦のノックアウトステージでは、延長戦がある場合、90分終了時点での結果を対象とするベットが主流となります。
この場合、ドローノーベットを選択することで、PK戦まで考慮する必要がなくなり、試合の予想がより簡単になります。
ドローノーベットの大きな特徴の一つは、オッズが通常の1X2ベットに比べて低く設定されることです。これは、引き分け時にベットが無効となるため、ブックメーカー側のリスクが減少することが理由です。
例えば、通常の1X2オッズで、あるチームの勝利に対して2.50のオッズが設定されていた場合、ドローノーベットでは1.80〜2.00程度に下がることが一般的です。これは、引き分けのリスクを排除することで、勝利時のリターンが低減されるためです。
また、試合の展開によっては、試合前のオッズよりもさらに下がることもあります。例えば、試合が進行し、前半の終盤までスコアが動かない場合、ドローノーベットのオッズは低下しやすくなります。
これは、時間が経つにつれて引き分けの可能性が高まるため、ブックメーカー側がオッズを調整するためです。
